日本人はみな水俣病になる!

【水俣病は差別用語】
~破滅に向かう人類(日本人はみな水俣病になる)~

熊本大学名誉教授の入口紀男氏の論考を以下紹介します。

ポイントは『水俣病』そのものが差別用語であるという事。北太平洋で捕れる魚介類のメチル水銀の体内蓄積が1キログラムあたり平均 0.2ミリグラムに近いと推定され、これはメチル水銀中毒が起き始めた初期(1940年頃)の水俣湾のレベルであるという事実。魚介類の摂取量の多い日本人は、今後多くの日本人が水俣病になる可能性があるという事実。メチル水銀濃度は年々増加している。しかしながら日本政府(厚労省)はほとんど規制していないという、人命軽視の実態。

トリチウム汚染水しかり、人類は毒物を作り、海に廃棄してきた。しかし、今その毒物が我々人間の生命や健康を脅かしている事実。新型コロナのような人類を脅かす感染症が今後も出てくる可能性は非常に大きい。更に地球環境を破壊し続ける人類は破滅に向かっているのだろう・・

   ---以下論考の一部を転載ーーー

水俣で昭和七年(1932年)から日本窒素肥料株式会社によって水俣湾と不知火海に工場廃液が流され、人びとにメチル水銀中毒が起きました。
熊本大学の研究者らによって造語された「水俣病」という言葉は、「水俣」と「病」 とを分かちがたく強固に結びつけました。その結びつきは、大人たちの「知識」としては結びついて「いない」と見なされていますが、やはり結びついています。特に純真な子どもたちには強く結びついて「いる」と見えています。その子どもたちが大人たちから「水俣病を正しく学べ」などといわれるのですから、それだけに「水俣病」という言葉は差別用語としての完成度が高いといえます。
これまで、メチル水銀中毒について様ざまな報道が行われ、新しい研究や新しい著作が発表されてきました。それらの報道や著作も例外なく「水俣病」という言葉を用いるものでした。

その結果、たとえば水俣の子どもたちがよそへ試合に行くと「水俣病が来た」と言われるようになりました。また、水俣に住んでいるというだけで娘の縁談がこわれた(熊本日日新聞 1973年3月1日)。ある人は、サイクリングで全国あちこち乗り廻したことがあるが、自転車に水俣の鑑札がついているだけでずいぶんと嫌(いや)な目にあった。また、ある人は市外の友人から「水俣病ではないのか」といわれて嫌な感じを受けた。
また、ある人は水俣に住んでいるというだけで親類とも疎遠(そえん)になった。親類の者が訪ねて来たが「水俣では物を食べないように」といわれて来たからと一緒に食事もしてくれなかった。水俣の子どもたちが都会の学校に進学しても、周囲には自らが水俣出身であることを隠した。新日本窒素肥料株式会社(現在のチッソ株式会社)の従業員とその家族が都会に転出しても、多くの人が水俣出身であることを隠して暮らした。それらは、メチル水銀中毒の原因物質がメチル水銀であることが分かり、かつ国内でも周知されてから後のことです。

メチル水銀中毒を「水俣病」と表現する行為は、現実には幾重にも重層化しています。たとえば、自らは水俣で生まれていない人がメチル水銀中毒を声高に「水俣病」と表現する。そのような行為が行われました。あるいは、水俣生まれでない人が水俣に住んでいて、メチル水銀中毒を声高に「水俣病」と表現する。そういった行為が行われています。それも、自らが生まれた故郷のほうの尊厳は維持したまま行われる差別行為です。


北太平洋全域のメチル水銀濃度が過去 100年間で約 10倍高くなっています。産業革命以来世界中で石炭が大量に焚かれるようになったからです。石炭 1トンには太古の水銀約 250ミリグラムが含まれています。中国は毎年高い経済成長を誇り、世界の経済大国になっていますが、その経済成長を支えているのが石炭です。中国では世界の半量(年間約 30億トン)が焚かれています。石炭に含まれる水銀は約 357 ℃で沸騰して水銀蒸気となります。この水銀蒸気は偏西風に乗り、上空で冷えて金属水銀となり、雨滴とともに日本の国土や海上に降ってきます。

それを微生物がメチル水銀に変えます。現在の北太平洋のメチル水銀濃度は、メチル水銀中毒が顕在化し始めた水俣湾の初期の状態に近く、日本近海で獲れる魚介類には国の基準(1キログラムあたり水銀量 0.4ミリグラム)を超えるものが相当の割合で出始めています [23]。
 
石炭が焚かれるとき、出てきた水銀蒸気を水に通せば水銀蒸気は冷えて水の底に溜(た)まります。そこで、水銀が蒸気となって上空へ行かないように、煙もろともいったん水を通せばよいのですが、そのことは現在の日本の石炭火力発電所でも行われていません。中国の人民にこれを強いることは困難でしょう。


平均的な日本人は、1992~2001年の平均において 1年間に約 50キログラムの魚介類を食べ、1年間に 3.1ミリグラムの総水銀を食べていました [21]。魚介類の総水銀のほとんどはメチル水銀です。

2003年の時点(測定は環境省で公表は厚労省)で、わが国の近海で獲れた魚介類は、総水銀量が 1キログラムあたり平均 0.15ミリグラム、メチル水銀量が値 0.14ミリグラムでした [23]。個体数の約 7パーセント(643匹中46匹)が 1キログラムあたり総水銀量 0.4ミリグラム(我が国の魚介類の規制値)を超え、13パーセント(643匹中82匹)が 1キログラムあたりメチル水銀量 0.3ミリグラム(我が国の魚介類の規制値)を超えていました [23]。この測定結果では、1年間に 50キログラムの魚介類を食べると、日本人は 1年間に 7ミリグラムのメチル水銀を食べていることになります。

近年、北太平洋で獲れて国内で流通する魚介類のメチル水銀濃度(含有量)は極めて高く、前記 2003年の測定データ(魚介類のメチル水銀値平均 0.14ミリグラム)が最後ですが [23]、それから 15年以上経った現在は、1キログラムあたり平均 0.2ミリグラムに近いと推定されます。これはメチル水銀中毒が起き始めた初期(1940年頃)の水俣湾のレベルです。

詳細は以下ご覧ください。
https://www.asoshiranui.net/discrimination/#p14


以下は入口氏のフェースブックから転載したものです。

【メチル水銀中毒は誰にとっても身近な病気です】
市場に出回っているお魚を食べたことがある人は、それに含まれるメチル水銀の量に応じて脳細胞が破壊されています。普通に、たとえば 1日平均100グラムのお魚を食べる人は、およそ 4、5か月でメチル水銀の致死量「2.9ミリグラム」を食べています。私たちは脳の補償機能(リハビリ機能)によってそれに気がつかないだけです。

以上のことについて、以下もう少し詳しく申し述べます。
「メチル水銀」は、透明な液体です。脳の細胞を破壊します。体重 50キログラムの人がメチル水銀を一度に摂(と)った時の致死量は「2.9ミリグラム」と推定されています。それは重さも感じられないほどのわずかな量です。

メチル水銀を年月をかけながら少しずつ食べると、脳は破壊された脳細胞の墓場と化しながら、一方で、「補償機能」(リハビリ機能)によって生き残った細胞が代行を始めて回復を続け、脳全体の機能としては正常な機能を維持することが知られています。

石炭 1トンには太古の水銀が約 250ミリグラム含まれています。中国では世界の半量(年間約 30億トン)が焚かれています。石炭に含まれる水銀は約 357 ℃で沸騰して水銀蒸気の煙となります。この水銀蒸気は偏西風に乗り、上空で冷えて金属水銀となり、雨滴とともに日本の国土や海上に降ってきます。それを微生物がメチル水銀に変えています。

わが国では魚介類として 1キログラムあたりメチル水銀が 0.4ミリグラム以下のものしか漁獲してならないことになっていますが(半世紀前の 1973年の指針)、近年は前記石炭公害によって市場に流通する相当割合の魚介類がそれを超えるようになったことが分かっています。平均では 1キログラムあたり約 0.2ミリグラムであると推定されます。これは水俣湾でメチル水銀中毒が起き始めた初期(1940年頃)のレベルです。

そこで魚介類を仮に毎日 1キログラム食べると、約 2週間で致死量の 2.9ミリグラムに達します。脳の補償機能が追いつかなければメチル水銀中毒になってしまうでしょう。

メチル水銀中毒であるかかどうかの判定基準として、わが国では「ハンター・ラッセル症候群」といって「普通に歩けないほどの運動失調」「言葉が聞き取りにくいほどの構音障害」「目がよく見えないほどの視野狭窄(きょうさく)」の「三主徴」がそろっていなければメチル水銀中毒と判定されることはありませんから、患者として申請しても、誰も却下されます。「日本近海に異常なし」です。

しかし、多くの国民が日々わずかな程度の「感覚障害」や「学習障害」(LD)、あるいは、「高次脳機能障害」の形でメチル水銀中毒を発症している蓋然性(がいぜんせい)は高いと私は考えています。






   



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