コロナ禍、いよいよ人災の体をなしてきた

以下は医療ガバナンス学会が発行したメルマガを転載。パラリンピックもそろそろ終了する。政府や東京都にはまっとうな政策を実施してもらいたい。

小生のツイッターを転載。
『感染経路の2/3は家庭内感染。家庭内感染を断つ為には自宅放置を止め、軽症者はホテル療養を基本とし、酸素ステーションをホテルにも。家庭内感染を断つ事が最大の経済対策!授業再開でクラスターは必至。9月以降もリモートを基本に自由登校にすべき!母親感染で子どもは食事もできず家庭崩壊。』



【このコロナ禍、いよいよ人災の体をなしてきた】

伊沢二郎

2021年8月30日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp
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「このコロナ禍。できもしないのに権限だけは手放さずにやってきたつけが廻ってきたと云うことだ」

東京のコロナ対応での保健所の目詰りは即、患者の重症化に繋がっている。濃厚接触者の疫学調査をとっくに放棄しているところも有る。医療崩壊を起こしても尚、感染症法を振りかざし医療機関を縛っておきながら、今度は協力を要請している、なんと手前勝手なことだ。

一部を除き保健所業務は既に崩壊しているのでないか。その上、国・東京・分科会は感染状況が収まらないことを国民個人に起因する様なことを言い出した、聞き捨てならない。そんなことを言ってる間は何も解決しない。この方々の対策も崩壊しているということか。

●少し前、緊急事態宣言したのにも関わらず人流が減らない状況を捉え、国民の間に“危機感”が共有されていないと、政府・分科会・東京都は我々に行動変容を求めた・・・

“ちょっと待った”

その前にこの方々に今現在、医療崩壊を起こしていることへの現状認識が、国民との間で共有されているのかと言いたい。

話は少し逸れますが。
政府・分科会・都知事方々、一日でも良いから朝から晩まで、テレビの報道を釘付けになって視聴したらどうですか。世の中がどんなことになってるか良く理解できるはずだ。折しも今日(8/21)TBSの報道番組は救急搬送に見放され、入院調整中の重症患者の治療に当たる訪問医の特集が報じられた。治療は言うに及ばず医師本来の仕事とは言えない事までやる、現場ならではの過酷さが報じられた。そんな中、快復の可能性が低い高齢者だけについては、入院受け入れがスムースに運ぶ状況が見られる。このことについてテレビ局取材者は“看とりの場”に移す、と感じたと言う。

私、ひねくれた見方をすれば、自宅待機中の死亡者を少なく見せたい行政の思惑が働いてはいないか、そう思ってしまう。
話を戻します。緊急事態宣言の効果が出ていない要因を、国民の側に危機意識が無いからと言うが、申し訳ないがこちらが一番気にしているのは、緊急事態宣言ではない。日々報道される感染者数とその動向だ。

緊急事態は4回目になるが、宣言前から感染者数やその動向を注視している我々には、東京都や政府の対応は何時も遅く映った。此処のところ、そのコロナ感染者数の扱いが、軽んじられる発言が気になる。

東京の感染者動向は保健所の都合や勤務状況を現すかの如く、曜日と略シンクロしている。先進国ではコロナの判断は、カレンダーではなくデータによるのが常識と聞きます。しかし東京では医療崩壊している今も相変わらずだ。日毎の感染者数を表にすれば、出勤簿のようになるだろう。事程左様に感染実態が見えにくい。見えないようにしているとさえ思う。

重症者数を重く見るのは当然だがこれは人命救助、医療の問題だ。一方感染者数とその動向を掴のむは、当たり前過ぎて言うのもおこがましいくらいだが、市中感染実態を把握する為の公衆衛生上の課題だ。分科会から両者をごっちゃにしたような話が出ること自体が危うい。どちらを重く見るか否か、そう言うものではないだろうが。

分科会の感染症専門家がそんな事を言い出したら、肝心な感染抑制はどうするのだ。軽症でも後遺症が残ると言われる、職場に復帰出来ない程重い症状に苦しむ方もいる。この病気は罹ること自体が問題だ。そもそも感染症と云う学問に重症者数がどおのこおのと云う論点が有るのか。だんだんおかしな事になってきた。

感染者の動向を日々注視する我々にとって、市中感染の実態が具に見えにくい事は勢い気の緩みにも繋がる。感染者数軽視は、たださえ見えにくい実態をよりそのようにする。そんな中開催してしまったオリンピック、更にはパラリンピック。どれ程感染拡大に影響を及ぼすメッセージになったことか。東京都・国・分科会は国民に危機感が共有されていない、などと言う資格が有るのか。

●飲食業への兵糧攻め、軍資金攻めが批判の的になり取り下げたが今度は、個人を縛る規定を設ける等と尾身茂分科会会長が言い出した・・・
この方、国会閉会中審査ではコロナ感染拡大の要因を聞かれ“無症状者がPCR検査を受けないからだ”との主旨を述べた。これ又聞き捨てならない、そんなことを本気で言ってるのか。

感染症ムラはある時は検査資材不足、又ある時は保健所の目詰りを理由にPCR検査を拡充しないできた。安倍首相の拡充すべしの指示を医系技官が寄って集って潰したとも聞く。(このレベルが御せない政治も情けないが)一波以来我々は、この人達からPCR検査を何時でも何処でも受けれられるよう拡充したから受けましょう、などと言われた試しがない。“無症状者がPCR検査を受けない”などとよくぞ言ったものだ。

同じく“ワクチンは重要な政策だが柱は一本だけでなく2本3本4本も要る”とも述べた。その一本目がグラついているが、2本目3本目はどうする。尾身会長は他人事のように4本目も必要などと言うが、それを示すのがあなた方ではないのか。医療が混乱するとか、新型コロナは全部を調べなければならいウィルスでは無いとか大嘘を並べPCR検査を絞った結果、街中に自覚無きウィルスキャリアを増やし医療崩壊を招いた。

せめて無症状の内から他に感染させると分かってからでも、市中に隠れてしまっている陽性者を見出だす為に桁違いの検査をやっていれば、医療崩壊中の今に涌き出ている様々な課題・問題がもっと早く明確になっていたはずだ。因ってその為の対策は医療崩壊の土壇場で右往左往することなく、計画的に準備できたはずだ。水疱瘡並みの感染力と言われるデルタ株なら桁違いの検査は必須だ。でも相変わらずやろうとしない、不思議なことだ。

この様に業を煮やした経済団体が野戦病院の設置を表明した。東京を参考にしたと言う福井県は一足前に稼働し始めているが、政府も東京もはやる気が無いようだ。ワンフロアに軽症者を収容すれば、比較的少ない医療従事者で多くの患者の治療が即座に始められ中等症への移行が防げる。何故やろうとしないのか良く分からないので勝手に三つ程推測する。

・PCR検査をやればやる程、感染実体が明らかになり政府、東京、分科会にとって誠に都合が悪いことになる。
・オリンピック直後、更にパラリンピック。この体裁を慮る行政にとって、野戦病院はみっともないと考える。
・野戦病院を設置した瞬間に国民からは何故そんな時にオリパラをやった、と批判される。
大体こんなもんでしょう。

此処のところ行政サイドは、このコロナ禍を各地の雨災害になぞらえるが、これは自然災害なんかじゃない。人事を尽くさないことによる人災だ。どうせならこのコロナ禍が、日本の医療ガバナンスに変革をもたらし、ひいては日本の行政システムも変わることを期待してしまう、不謹慎と言われてしまうだろうか。


   --転載ここまでーー

『尾身氏責任とれ』は以下ご覧ください
https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2021-07-16












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