新型コロナ ウイルスの感染経路

以下は専門家の論考の一部を転載。感染拡大防止の為にひとり一人が気を付けるしかない。


2) ウイルス感染・ウイルスのヒトからヒトへの伝播の原理原則
ウイルス流行を消失させるための原理をご理解ください。ヒトに感染し増殖するウイルスは、必ずヒトからヒトに感染できます。したがって、血液や体液を介するのか(例えば、B型・C型肝炎ウイルスやヒト免疫不全ウイルス[HIV])、空気感染(麻疹など)なのかということが次に問題になるのです。問題はどういった状況で感染が成立するかです。したがって、新型コロナウイルスは、最初からヒトからヒトへ感染するのは当然であり、一部報道では正しい表現をせず、「ヒト-ヒト感染が見られました」と大々的に伝えていました。

正しくは、「日常の環境でヒトからヒトへの直接的ウイルスの移行・感染が起こるということが証明されました」とでもいうのでしょうか。そして次の問題は「どういった日常の環境」が感染を誘起するかということだったのです。これまでの知見から、”3密”という環境がウイルス移行を促すという話になったのですが、ここは誤解しないようにしなければなりません。3密が揃うことがいけないのではなく、3密のうち1つでもあってはならないということです。そしてもう一点、3密以外は大丈夫か?ということをよく考えねばならないということです。

3) ウイルスの感染経路
ウイルスの感染を起こしやすい状況・環境の提言がなされています。すなわち3密ですが、ここではどうやってウイルスは人から人への感染が生じるのかを解説します。ウイルス感染の基本は、「ウイルスが標的細胞に接着する」ことです。

3-1)3密とは
3密とは、密閉・密集・密接という3つの状態を指します。中でも、集団感染には密集が最悪と考えますが、説明の都合から密閉から進めます。

★ 密閉:
なぜ密閉でウイルス感染が起こりやすくなるのでしょうか?答えは、感染者が咳き込んだり、会話をしたり、呼吸したりすることで、空気中のウイルス濃度がどんどん高くなるため、吸い込んで・もしくは目などの粘膜から細胞内に取り込まれる確率が増すということです。

このエアロゾル化したウイルスが空中を漂って感染を成立するかどうかははっきりしていなかったのですが、今回の新型コロナウイルスでの検証が一般的に進み、密閉空間で特に狭い空間で長時間感染者と対峙することで感染が成立するという意見が主流になったように思います。

密閉空間のウイルス濃度を上げる因子は、「感染者数×ウイルス排出量(/人/時間) × 滞在時間 / 空間の容積」というモデルで考えれば、 それぞれの要素の危険への寄与の定性的方向を良く表現すると思います。この乗数側の要素のどれかをゼロにすればウイルスが伝播する可能性を取り除けるのです。応用すれば、スーパーマーケットでの買い物や電車でのポジショニングなどどうすれば良いかはおのずと見えてきます。これらの場合はゼロを確保できませんが・・・。

★ 密集:
単位空間あたりの人口が多いと感染者の混入確率が上がり、閉鎖空間でなくとも、排出されたウイルスが拡散してしまう前にウイルスをもらう可能性が高まる訳です。すなわち、人と人の距離が短くなりSocial Distance (社会的距離:アメリカCDCは6 feet、厚生労働省では2 mを目安としています)が保てなくなり、ウイルスを多く含んだ呼気や唾液による飛沫を浴びる確率を上昇させますし、密閉効果も関与して来ると思われます。これを出来る限り防ぐという意味では、マスクは飛沫距離を制限するので有効だと考えられますが、あまりに混んで人と人の距離が近すぎると目の粘膜はもちろん、マスク越しやマスクの横からウイルスを含んだ粒子を吸い込む可能性が高くなってしまい、ウイルスのヒト-ヒト感染の確率上昇は不可避となります。

お互いがマスク着用している場合でも、密集は避ける(滞在時間ゼロ)以外完全な感染回避はありえません。また、密集に一瞬でもいた場合は、衣服や持ち物などが汚染される可能性もあり、それを触れた手で顔を触ったり物を食べたりしりして感染が成立することも有ります。密集は集団感染の観点からも一瞬たりともあってはならない最も避けるべき状況と考えます。

★ 密着:
これは2つの要因に分けて考えます。感染者の衣服や体に直接触れることによる直接的なウイルスの移行を許すという点、もう一つは、飛沫などを短時間であっても大量に浴びるということです。時間が長いと浴び続けるということになります。これも基本的には避ける以外、完全回避は有り得ません。

さて、濃厚接触者という言葉があります。一般の方は定義を言葉上で一生懸命暗記して、専門家の判定を気にしています。しかし、上記の3密の内容を正しく理解していれば、おのずと濃厚接触といわれる状況があったかないか分かるかと思います。自身しか正確な状況を再現はできません。したがって安全を期すには、専門家と自身の両者が自信をもって3密の状況にはいなかったと判定し感染回避は確実だとするならば、濃厚接触ではないとすることだと思います。感染拡大を防ぐには、自身の感染の有無に不安が少しでもあるならば、ダイアモンド・プリンセス号から下船した神戸大学の岩田健太郎教授のように自主隔離をすべきです。

3-2) 3密以外は大丈夫か?
公共の場、人が共有する施設など、共同で使用するものは多くの方が触れています。利用者が多ければ多いほど感染者が触れる可能性が高まりウイルスが種々のものに付着している可能性があります。一番身近なのは電車でしょう。3密の要素に加え、手すり・つり革・座席・床など、危険が有ります。スーパーマーケットにある種々の食材なども現在の東京の感染者数からすると気をつけて触る必要があります。

入り口で皆が消毒薬で手指消毒をすればその危険をかなり少なくすることができるかもしれませんが、重要であるのは、汚染されたかもしれない手をその都度消毒することです。最後の砦は、消毒を忘れた手で首以上を触らないよう注意することです。そして、必ず建物や家に入るときに手の消毒から荷物・衣服・買い物の消毒を心がけるという習慣が自宅にウイルスを持ち込まないことになります。自己防衛が可能な最後の憩いの場は自宅なのです。


詳細は以下ご覧ください。
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