国連科学委員会(UNSCEAR)の欺瞞

国連科学委員会UNSCEAR2020レポート(2021年3月に発行)は2013レポート対し、線量評価が下方修正されている。
https://www.unscear.org/unscear/en/publications/2020b.html

以下がその概要(骨子)
1. まず線量評価を大幅に下げた、 実効線量では、1/1.3 から1/16まで下げられた。避難区域では40シナリオ中23シナリオが県外避難者。甲状腺量は1/3から1/25へ下方修正。
2.線量が低いから、甲状腺がんが被ばくで起こることはない。
3.多く発見されたのは、過剰診断である。
4. 線量を下げただけではなく、地域ごとの線量が、避難区域の大幅低評価により、甲状腺がんの発見率との相関がなくなるように改変されている。
5. 検査を止める方向にもっていく。


それに対し以下の事項が不明(今後UNSCEARに公開質問必要)

1.当時のデータが少ない中で何を根拠にヨウ素(I-131,I-132)の線量評価をしているか?
2.I-131、Iー132は必ずしも空間線量と比例関係にない(これは森口論文でも明らか)
3.Cs-134とCs-137とI-132は比例関係にあるも、I-131は比例関係にない。
4.ヨウ素は同じ市内でも線量はまちまち
5.東大・M教授らの初期被曝に関する研究結果をどう反映させたのか?(空間線量とヨウ素の線量は場所によって30倍近い異なっていた。)

6.IARCの提言をどう捉えているか?(以下URLのj本行さん資料10ページ)
7.I132の実効線量係数が低すぎるがECRRのセカンド・イベント被ばく(T-132/I132)を考慮していない
8.I-131、Te-132、I-132の存在比をどのような条件(場所や時間帯、時刻等)で算出したのか?
9、個人の行動をどう評価したのか?
10.榊原崇仁氏の著書『福島が沈黙した日』には広野駅周辺で21日には5600Bq/㎥あり、そこに1日で68mSvの内部被ばくになる放医研が試算しています。(2日滞在すれば100mSwを超えてしまう。)

大阪大医学部の本行忠志さんの講演資料は以下ご覧ください。
http://fukushimakyoto.namaste.jp/akiraka/pdf/20210223hongyo-2.pdf


ーーー以下はHさんのコメントーーー

UNSCEAR2020の推計被ばく量が極端に低くなったのは、UNSCEAR2013ではI-131のみで計算していたものを、事故直後に多くを占めていたTe-132/I-132等を加えて計算し直したせいかもしれません。
吸入(1um、F-type)した場合の預託甲状腺等価線量換算係数(Sv/Bq)は、I-131の係数と比較すると、Te-132は約1/5、I-132は約1/100なので、全体ではUNSCEAR2013の数十分の1になりそうです。これが本当なら、この換算係数がいかにインチキ(短半減期核種のスーパー過小評価)かということになります。

放射性ヨウ素による被ばくをI-131だけでなく、Te-132/I-132も加えた場合(実際にはI-133やI-135等もありますが、寄与率から行くとI-131とTe-132/I-132がほとんどを占めることになります)の被ばく量をI-131単独の場合と比較してみましょう。

問題の預託甲状腺等価線量換算係数(Sv/Bq)ですが、(吸入、1歳児、1um、F-typeの場合)I-131の係数と比較すると、Te-132は約1/5、I-132は約1/100なので、I-131、Te-132、I-132の存在比が例えば、①30:35:35の場合、1x0.3 + (1/5)x0.35 + (1/100)x0.35 = 0.3735 、②10:45:45の場合、0.1945、③5:20:75の場合、0.0975、 ④1:9:90の場合、0.037となり、推定預託甲状腺等価線量(Sv)はI-131単独の被ばくと比べそれぞれ、
1/3、1/5、1/10、1/27と下がることになります。存在比を変えることで、(I-132の存在比を多くすれば)いくらでも推定被ばく量を下げることができます。

普通の(被ばくの影響を真剣に考えている)専門家なら、この換算係数がいかにおかしく馬鹿げているかわかるはずです。
なお、2・23シンポのスライドの(表紙を含め)5ページ目の「I-132はI-131の84倍崩壊する」とありますが、I-132はTe-132と放射平衡状態にあるので、理論上は2.3 時間ではなく3.2時間のTe-132半減期で減衰すると考えられるので「I-132はI-131の2.5倍崩壊する」と訂正します。
そして、I-133やI-135はそのままの半減期で崩壊するので、それぞれ、I-131の9.3倍、28.9倍崩壊することになります。


UNSCEARには説明責任がある。

以下のサイトから2013レポート時※のように2020レポートも福島等での説明会実施をするように要請た。但し現在はコロナ禍なのでZoomを使った説明会(質疑・応答含め・自由討議も必要)が誰でま参加できるのでベターか?。
https://www.unscear.org/unscear/contact_us.html
(※2013レポートの時はUNSCEARが福島市と郡山市?の2個所で説明会を実施)

みなさんからも是非上記のURLからUNSCEARに要請やら質問やら抗議やらを実施ください。


UNSCEARは約1000件もの論文を検証したと言っていますが、そのうちの180論文はデタラメナな福島医大(大平、緑川論文そして早野・宮崎論文)論文。しかもUNSCEARの日本側のワーキンググループには福島医大の人間も入っている。

このレポートは日本政府、福島県、福島医大の思惑が強く入った政治的影響のあるような感がる。日本側の組織には日本政府の下に福島県があり、その下に南相馬市と楢葉町がある。 UNSCEARは南相馬市と楢葉町のデータは非常に有益であったとしている。

楢葉町に確認したところ、特段福島県からデータ提出要求はなかったとの事。モニタリングポスト(国が設置し福島県に委託)は町内に30~40か所あり、さらに 町の職員が公共施設等の72個所で空間線量を測ってHPに掲載しているとの事であった。

この報告書を放置すると、甲状腺がんだけではなく、避難の権利訴訟、事故賠償訴訟、・・・すべてに及ぶ。福島県年間被ばく線量が0-0.42mSv、生涯線量は80年間で19mSv以下となっている。避難を続ける人が悪いということを後押しするUNSCEAR。
査読なしの報告書で、線量が10分の1になって、健康被害がなくなったというと、政治の世界の文書改ざんをはるかに超えるマジック・・・















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