安達東高校の統合化に対する新たな提案(その3)

福島県広聴室を通じ以下再度要請した。

「県民提案」係御中


本年12月末までに御検討結果の回答をお願いいたします。
御検討結果(回答)には既に決定事項を単に纏めるのではなく、以下の内容が含まれているようにお願いいたします。

1.当方の新たな提案(要請)それぞれに対する検討プロセスとその是非の検討結果
2.隠岐島前高校の見学や意見交換会の実施(添付も参考に)
3.二本松市や安達東高校との新たな提案に関する具体的な意見交換の実施とその検討結果

尚、本提案は二本松市議会に請願書を提出し、昨年9月の定例議会において全会一致で趣旨採択されております。(詳細は以下ご覧ください)
https://www.city.nihonmatsu.lg.jp/page/page004649.html

又、ご参考までに島留学で島外からの子供たちが集まる隠岐島前高校について記載した『島根県海士町に人が集まる秘密とは?』を添付いたします。(このブログでは掲載しない)以上よろしくお願いいたします。


福島県知事  内堀雅雄殿
福島県教育長 鈴木淳一殿

【安達東高校の統合化に対する新たな提案】

 福島県は子ども達の減少に伴い、4~6クラスが最適とし小規模高校の統合化を昨年発表し、その中に安達東高校と二本松工業高校を統合し、新たに家庭科を1クラス設置するという。
 今後10年間で県内の高校生の数は5000人、県北地区で1300人減少、二本松市は5年間で82名減少するという。従い、二本松地区の3つの高校では40人の2クラス減らすとの計算のようです。こんな単純計算の数合わせの守りの選択では、持続可能な地域づくりには逆行する事になります。福島県には原発事故以降の地域再生・復興の責務があり、教育委員会にもその一翼を担い、若者の人材育成と地元定着を図るべく攻めの戦略を考え実行して欲しいのです。

 安達東高校は原発事故前までは地域づくりの任意団体である『夢未来いなか塾』と一緒になって、地域づくりに協力してくれました。いわしろの伝統野菜にも取り組んでくれた、安達東高校は地元住民との繋がりも深く、卒業後の地元への定着率も高く、地元への貢献度は他の進学校に比べれば格段に高いのです。
安達東高校長の挨拶にも『本校の卒業生は、地元地域をはじめ、県内外において幅広く活躍しており、校訓である「土を愛し、人を愛し」はこのような伝統の中で受け継がれてまいりました』とあります。地元の先人が安達東高校創設の為に、土地提供に疾走したりと地元先人の努力と熱意に敬意を払い、無駄にする事はできません。安達東高校は地元にとっては無くてはならない存在なのです。このような地元貢献度の高い学校や生徒に県民の税金を使うべきです。
(進学校は大学進学し就職先は殆どが県外で地元への貢献度は低い)

 だからこそ地元への貢献度や卒業後の地元への定着率等を点数化するなどし、各高校を評価し統廃合を決めるべきではなかと考えます。地元への貢献度は少ない福島市や郡山市の都市部の中途半端な普通高校こそ統廃合するなど、県全体としての地域再生に向けた人材造りに、バランスと効率化を図るべきです。
福島県(教育委員会)には原発事故で衰退する福島県の地域再生・復興の為に、今何を行うべきかを考えた時、若者の人材つくり、若者の地元への定着を図る事が福島県を原発事故災害から再生・復興させる一丁目一番地の施策のはず。数合わせ等守りの選択なら誰でもできますし、この数合わせが地域衰退を加速化させます。福島県には地域再生・復興の為の攻めの人材造り戦略を行うべきです。

 福島県の『高等学校改革基本計画』の課題は以下としていますが、解決策を示していません。
○過疎化や高齢化、少子化が進む中、高校生の声を地域創生に生かすなど、教育を通した地域づくりの視点が必要となる。
○特に、過疎・中山間地域の高等学校において、地域と学校との協働による教育環境の向上が必要である。

そして基本方針には以下と記載されています。
『地域と連携し、地域の特色を生かした学校づくりの推進』
○ 「地域の核」として高等学校が果たしてきた役割を踏まえ、社会が変化する中でも地域の発展に貢献することができる「地域と共に地域を支える人づくり」を推進する。
○ 農業、工業、商業などの職業系専門学科※はもちろん、それ以外の学科においても、地域の産業 を支え県内の産業の発展に貢献できるよう、県内産業界や生徒の学びのニーズに応じて教育内を充実させる。
○ 高等学校が地域振興に積極的に関わり、地域の人々と交流し地域の自然や文化、特産品等の資源を生かして地域活性化に貢献するなど、「学びを通じた地域づくり」の視点を教育活動に生かした取組を推進する。

 しかし、今回の発表はこの基本方針とは逆行します!
以下新たな提案を致します。ご検討戴きたくお願いいたします。

原発事故から福島県を再生・復興させるには、1にも2にも若い人材育成が必須です。地元に貢献し定着する人材育成をする為に安達東高校を活用し、島根県の隠岐島前高校(島根県・隠岐島の海士町にある)のように魅力ある高校にし、首都圏など県外からも高校生を呼び寄せ、定着させる攻めの戦力を描く必要があります。

その為には、安達東高校でないと受講できないカリキュラム設定が必須であり、例えば、放射能汚染した土地での農業のあり方や食の安全や地域づくりに関する授業なども考えられます。その為には魅力ある専門教師が必須であり、専門教師を全国から公募したり、(例:隠岐前高校教諭は移住者)専門家や外部講師の特別授業などを開講すればいいかと思います。

福島大学とも連携を図り、福島大学の教授の出張授業や講演が受講できれば、高校としての魅力度はアップする。県内外から生徒を呼び寄せる県内の野球やサッカー名門の私立高校や全国の私立大学の経営手法を取り入れればいいのです。参考とすべきは隠岐島前高校です。

更に他校(例えば二本松工業高校や安達高校)との連携も図り、単位取得を他校と共通化すれば、学校としての幅や魅力度もアップし、先生方の負担軽減にもつながり、小規模校のデメリットも解消されます。高校生の移動手段は二本松市の協力も必要です。二本松工業高校とはバスで7~8分の距離です。クラブ活動は一緒に行える距離です。

福島県は農業担い手課まで組織化し、膨大な広報費を使って担い手を都会から集めようとしています。しかしながら、この政策と今回の教育委員会の決定は相いれないのです。福島県の未来をどうするのか?原発事故後の福島県の再生・復興をどうするのか?農業や農業担い手をどう確保するのか?地域づくりをどうするのか?人口減少対策をどうするのか?若者の人材づくりをどうするのかが議論されないまま、数合わせの議論で結論を出しているように感じます。

残念ながら安達東高校が統合されるような事があれば、二本松市、特に旧岩代・東和の過疎化が加速します。生活の基本は食(農業)です。福島大学にはこれから農学部が創設されるのに、何故福島県は農業を学ぶ事ができる総合高校を切り捨てるのでしょうか?国(文科省)の方針と真逆の政策推進ではないでしょうか?

そして家庭科という名称は戦後の男女平等の考え方から小学生高学年の男女に裁縫等を習わせたもの。この名称では学ぼうとする生徒の意欲がわかず、入学希望者は減退するはずです。夢や希望に満ち、学んでみたくなる斬新な学校名や学科の名称にすべきです。
安達東高校に夢と希望溢れる学科名に改称するだけでも、入学希望者は増大するはずです。大学の学部や学科名が時代とともに変わり、学生を集めてきたような発想をしてください。安達東高校の学科名を地域に根差した、希望と夢を待たせるような、そして日本に一つしかないオンリーワンの学科名に改称してください。

農業を基盤とした食の安全や食と健康、地域づくり、農業経営、ライフスタイル改革といった内容を充実し、攻めの戦略で魅力ある安達東高校に変革し、首都圏はじめ県外からも高校生を呼び込むように、二本松市とも連携を期待致します。
福島県として原発事故によってもたらされた過疎化の実態をなんとかしないと、福島県に未来はありません。若者の人材育成と地元への定着が地域再生・復興の一丁目一番地の政策のはずです。伝統文化や無形文化の継承も途絶えてしまいます。過去の栄光を追いかけても未来は開けないし、間違った政策は未来に禍根を残します。
 
地元住民、二本松市と共に地域に根差した、再生・復興の為に希望に満ちたカリキュラムを作り、日本国内でのオンリーワンの安達東高校を目指し、統合化を止める事が、地域そして二本松市や福島県の地域再生と復興につながります。福島県の英断が若い力の活用につながり、必ずや福島県を原発事故から再生させます。

以上を勘案し以下について再検討戴きたくお願いいたします。

                         記

1.原発事故後のふくしまの再生・復興や、中山間地域(二本松市岩代・東和地区)の過疎化対策には若者の人材が必要であり、その為には地域に根ざし、地元定着率の高い安達東高校を存続させる事。

2.存続の為には、安達東高校独自(Only One)の魅力あるカリキュラム(注1)や専門教師の配置や外部講師の派遣、そして福島大学との連携等によって首都圏はじめ全国から入学者を呼び込む事。(廃校寸前だった島根県・隠岐島前高校の復活や、県内の野球やサッカーの強豪私立高校が県外から生徒を呼び込んでいる事を参考にする事)

3.市内の小規模高校(例えば二本松工業高校)との連携を図り、単位取得の共通化を図ったり、クラブ活動も一体化するなどし、小規模校としての欠点を解消して学校の魅力度をアップさせ、先生方の負担軽減にもつなげる事。両校は車で7~8分程度でもあり、コミュニテイバスを1日3~4往復程度出す事も検討する事。
 
4.学校名は全国から慕われる、魅力ある学校名に改名する事も検討する事(注2)。
  学校名を公募する事で、県内外に学校の知名度と魅力を発信できる。      

注1:例えば放射能汚染した土地での農業のあり方や食(放射能、農薬、添加物等)の安全と健康、農産物の海外展開、農産物の6次化産業の育成、農業や地域産業と地域づくり、食の国際的な課題、農業経営、ライフスタイル改革、着地型観光づくりといったテーマも考えられる。

注2:例えば、未来とか希望とか創造とか国際とかのワードを入れる事も考えられる。安達東高校は福島駅から車で35~40分程度の場所に位置している為、二本松の地名ではなく、国際的にも知名度の高い“ふくしま”を入れ、例えば『ふくしま未来創造学園』といった名称も考えられる。

以上今まで述べてきたような新たな提案をご参考とし、斬新なアイデア手法で、島根県隠岐前高校のような過疎化対策を兼ねた新たな魅力ある安達東高校(学校名も変更)に改革し、首都圏はじめ県外から高校生を集める事です。安達東高校を存続させる為に是非知恵を出して、再検討いただきたく重ねてお願い致します。

尚、本提案は二本松市議会に請願書を提出し、昨年9月の定例議会において全会一致で趣旨採択されております。

   2020年10月1日
         二本松市  ×× ×
                 
共同提案者
         二本松市下長折区長      
         二本松市長折区長       
         二本松市岩代老人クラブ会長 
     

以下はご参考です。安達東高校が今まで地域づくりに貢献してきた事例です。
こんな安達東高校の再生・復活を期待します。

『若者との地元学』は以下ご覧ください。
https://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2009-08-16

『東大生らと語る地域づくり』は以下ご覧ください
https://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2010-03-27

『いわしろの伝統野菜』は以下ご覧ください。
https://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2009-12-07










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