原発再稼働理由の欺瞞!

以下は日経ビジネスからの転載。
原子力学会の関連3団体が
NHKスペシャル~メルトダウン知られざる大量放出~』に対し
事実と異なるとしてNHK抗議している。
彼らが抗議している理由も
以下の記事を読めば、この3団体が如何にでたらめで、
国民をミスリードしているかが理解できる。
このままでは原子力学会の信頼は更に失われていくだろう!
この3団体には、NHKの抗議撤回を再度要請した。

3団体の主張は以下。
【本番組の影響】
福島第一原子力発電所の事故原因が、今でも明らかになっていないかの様な間違った
番組作りにより、福島県民のみならず、国民にも不安を煽ることで、

1.なお続いている風評被害を助長し、福島の早期の復興を妨げています。
2.原子力発電所の再稼働を遅らせ、年間約3.6兆円の国富が海外に流出し、早期の
 日本の再生(経済回復)を妨げています。
3.電力事業関係者等を貶め、国民を著しくミスリードする要因となっています。

http://nimosaku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-11


   ---以下日経ビジネスの記事の一部掲載ーーー


なぜ原発再稼働が必要なのか。
震災直後に繰り返し言われたのが、「電力が足らなくなる」というものだった。
しかし昨年の夏は原発ゼロで需要期を乗り切った。
「足らなくなる」という説明が通らなくなると、次に出てきたのが、「料金が上がる」という説明だった。
「原発がゼロになったら電気料金は2倍になる」というもの。
この「料金が上がる」という説明は今も、原発再稼働の説得材料として使われている。
しかし料金が上がれば、需要が減るだけ。
実際、東日本大震災以降、総発電量は減少を続けている。
2010年度の1兆64億キロワット時から、毎年減り続け、2013年度は9397億キロワット時になった。
つまり、「料金が上がる」というのは脅しとしては使えても、本当に家庭や企業が
受け入れられないような大幅な値上げに踏み切ることは、現実には難しい。

そんなこともあって、もう1つの説明が出てきた。
「原発停止で3兆6000億円の国富が流出している」とのこと。
2013年の原油輸入は14兆円余りと前年に比べて17.5%増加、LNGの輸入も7兆円余りと8.7%増えた。
だが、実際は、原油の輸入数量は1.5%増、LNGは1.0%増と数量増はそれほど大きくない。
2014年の輸入量はLNGは1.2%増えたが、原油は逆に5.5%も減っている。
輸入額が増え続けているのは、アベノミクスによる円安の影響が大きいのである。
エネルギーを使って自動車や家電などの製品を作り、それを輸出している部分も小さくない。
円安によって輸出採算は大幅に改善、企業は大きな利益を上げている。
つまり、エネルギー輸入コストは企業ではすっかり吸収されていると見るべきだろう。

しかも、2008年に1バレル=140ドルを付けた原油価格は昨年夏ごろから急落が続き、
一時1バレル=45ドルを下回った。
原油価格が下がれば当然、発電コストも大幅に下がる。
原発停止で石油火力やLNG火力のウエートが大きくなっている分、原油価格下落の効果は大きい。
「原発は火力よりもコストが安い」という論理で再稼働を正当化しようとしていた政府にとっては、
不都合な現実が起きているのである。
「料金が上がる」という危機感を煽る方便も、「国富が流出している」という愛国心に訴えるやり方も、
原油価格の大幅下落を前に、説得力を失いつつある。

http://nkbp.jp/1EisqHQ
「脅し」「すかし」で国民をダマすな(磯山友幸)



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