人生二毛作の田舎暮らし

アクセスカウンタ

zoom RSS 国連科学委員会からの回答

<<   作成日時 : 2014/12/31 16:58   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

国連科学委員会に提出していた再質問に対し                                              クリスマスの日に回答が届いた(クリスマスプレゼント?)

尚、附録E(特にセクションI.BおよびII.B)とあるのは                                         以下の報告書のP245〜をご覧ください。(後半のappendixが附録部分)

http://www.unscear.org/docs/reports/2013/14-06336_Report_2013_Annex_A_Ebook_website.pdf

報告書の和訳は、現在仕上げの作業中で、                                               1月下旬にはアップロードされる予定との事

以下そのまま転記する。

回答1.(LNTモデルについて)
UNSCEARでは福島報告書と並行する形でがんリスク推定にかかる不確かの評価を行いました。その結果、100mSvの全身被ばくにより付加される固形がんのリスクは約1%で、その値には95パーセンタイル値で2.5分の1から2倍の広がりがあることを見出しました。ICRPやBEIRなどが提示している異なる線量効果関係モデルを用いたことによる結果の変動は、この範囲に収まると考えています。詳細は附録E(特にセクションI.BおよびII.B)をご参照ください。

回答2.(WHO報告書に比べて増えた情報について)
福島報告書の参考文献を見て頂ければ分かりますとおり、WHOの線量推定に関する報告書が作成された時期(2012年前半)以後に公表された文献(論文やデータ等)は数多く、UNSCEARではこれらを注意深く集め分析し、科学的評価の観点から質が高く有用であると判断された情報を取り入れました。例えば、UNSCEARでは大気中に放出された放射性核種の量(ソースターム)について、2013年の論文を含む多くの文献をサーベイし、信頼できると判断されたソースタームを用いて独自に大気拡散のシミュレーションを行い、事故初期における放射性核種の吸入量を評価をしました。詳細は附録B(特にB15〜B19)をご覧ください。

回答3.(WHOの活動を介したIAEAの関与について)
UNSCEAR福島報告書に関わった80名以上の専門家は、活動に参加するにあたり利益相反の宣言をしており、相反がある場合にはUNSCEARの使命に照らして適格性の審査を受けています。また、WHO報告書に関わった専門家は全体のごく一部であり、IAEAの専門家も含め、UNSCEARの福島報告書への寄与の程度は、他の(WHOやIAEAに関係していない)専門家と同じと言えます。

回答4.(ICRPの線量係数を採用したことについて)
ICRPが提示している線量係数に異論があることは承知していますが、UNSCEARによる科学的評価の基本原則として、ピアレビュー(同じ分野の専門家による査読)を経て広く公表されている情報を優先して採用するということがあります。この原則に照らし、多くの専門家が長くその検討に寄与し、公表されてから数多くの機会で利用されてきたICRPの線量係数を採用することには一定の論拠があると判断しました。

回答5.(環境省の最新データの活用について)
貴重なご示唆をありがとうございます。ご教示頂いたデータはUNSCEARの専門家と共有し、新年(2015年1月)からスタートする福島アセスメントのフォローアップ作業において活用させて頂きます。数年後に報告書をアップデートする際には、ぜひ大気拡散シミュレーションの検証・更新に利用したいと考えております。

回答6−8.(日本の関連組織への説明について)
ご提言に感謝します。過日お伝えしましたとおり、UNSCEARでは、職業やイデオロギー等で対象者を区別することなく、広く日本の人々に福島報告書への理解を深めて頂くため、これからも毎年訪日し様々な立場の方と直接対話の機会を持つことを計画しています。そうした活動を通して、一般の方をはじめ、日本の政府、政府系組織、医師会およびマスメディアの方々がUNSCEARの使命や中立性について理解を深めてくださり、相互の信頼関係が少しでも強まればと願っています。その実現において、Tさん(小生)にお力添え願うことが出てくるかもしれません。今後ともどうかよろしくお願いいたします。


                       【再質問内容】

質問1:本件(リスクモデル)に対して、再度確認したく間違った理解だとすればご説明をお願いいたします。

回答1:UNSCEARによる健康リスク評価の手法は基本的に過去の報告書(直近ではUNSCEAR2008年報告書)でのやり方を踏襲しており、これに福島第一事故の被ばく状況を考慮したUNSCEAR独自の解析を加えて健康影響を考察しています。
その過程でBEIRVII報告書やWHOの福島第一事故に関する健康影響評価報告書も参考にしており(詳細はappendixEを御参照ください)、それらの評価結果と科学的に整合性が取れていることを確認しています。

【再質問】WHOはICRPを採用しているはずです。
WHOはICRPを採用し、国連科学委員会はBEIRを採用していますが、その差異はどのような検証によって判断しているのでしょうか?


質問2:国連科学委員会はWHOのレポートをベースにしているとの発言でしたがWHOと国連科学委員会の評価レポート(報告書)の大きな差異は何でしょうか?

回答2:UNSCEARによる健康リスク評価では、WHOが用いたのと同様のリスク推定手法を用いており、両者の評価結果は科学的に整合性が取れていることを確認しています。両者の最も大きな違いはカバーしたデータの範囲であり、WHOの報告書より1年以上後に刊行されたUNSCEAR報告書では、より多くのデータを利用できたことから、その分不確かさが減った(確かな知見が増えた)と言うことができます。

【再質問】より多くのデータとありますが具体的にはのようなデータでしょうか?
主な違う内容はどのようなものがありますか?具体的事例を開示頂けないでしょうか?


質問3:WHOと国連科学委員会で同じメンバーが重なっている事はありませんか?

回答3:当方で確認したところ、少なくとも2名が重なっています。また、オブザーバーとして、UNSCEAR事務局の2名およびUNSCEARの専門家数名がWHOの報告書に関わっています。

【再質問】放射能のリスクに関してWHOの独自の検証・発表をはIAEAから禁じられていたはずです。
WHOのメンバー(もともと専任のメンバーは2名しかいなかったはず)が関わっていたといすれば、国連科学委員会の報告者にはIAEAの影響が排除できないと理解しますが?見解を教えてください。


質問4:国連科学委員会の内部被ばくに関する評価はICRPのモデルを採用しているか?
あるいは独自の評価基準で実施しているかをお聞かせください。特に、Bq→mSvへの換算係数。何故、内部被 ばくの影響は無いと言えるのかの根拠も教えてください。

回答4:UNSCEARによる内部被ばくの推定では、ICRPのモデルおよび(BqからSvへの)線量係数を使用しています。健康リスクについても、放射線防護の評価体系を踏まえて線量に基づいて推定しており、内部被ばくと外部被ばくの影響も線量レベルに基づいて(単位線量あたりの影響は特に区別せず)考察しています。

【再質問】内部被ばくのICRPの換算係数(Bq⇒mSvへの換算係数)はICRPの委員の中からも小さすぎる(約5倍程度?)との意見もあります。セシウムが体内に均一に分布しているとのモデルがICRPです。実際セシウムは筋肉や心臓等に多く蓄積されます(これは東北大で被ばくした牛でも検証済)やはり、国連科学委員会のレポートは内部被ばくついては矮小化しているICRPをベースとしている国連科学委員会の報告書も必ずしも信頼できるものでは無い事が理解できました。


質問5(要望):是非このレポート(環境省が発表した放射能プルームの拡散推定結果)を検証し、国連科学委員会の報告書の見直しをして頂きたくお願いいたします。

回答5:ご提言ありがとうございます。まだそのレポートは入手できていませんが、ぜひそれを分析して次の報告書に役立てたいと思います。
UNSCEARでは、来年から数年間は新規のデータを集めた年次報告書を、4〜5年後には福島報告書のアップデート版を刊行する計画を持っています。

【再質問】先日送付したURLを参照いただき、是非報告書の見直しをお願いいたします。


質問6(要望):日本政府に対して、報告書の不確実さや使用の仕方についての留意すべき事項を再度リマインドさせてください。

回答6:ご提言ありがとうございます。UNSCEARには直接各国政府に対してアドバイスする活動はしていませんが、現在作成中の報告書全文の日本語訳が完成しましたら、それを持って再びUNSCEARメンバーで訪日し、一般の方々だけでなく政府や自治体で働いておられる方々にも内容を十分理解してもらう機会を持つことを計画しています。
その中で、線量・影響評価の不確かさ、特に事故初期の被ばく線量推定における不確かさについて強調したいと考えております。

【再質問】まずは日本政府(内閣府、原子力規制庁・規制委員会、復興庁、厚労省、農林省、文科省等)及び福島県、福島医大、医師会、市町村、JA、そしてJAEA、原子力学会等への説明を優先すべきと考えます。そしてなんと言ってもマスメディアへの説明もお願いいたします。又できるだけ早急にお願いいたします。


質問7:何故国連科学委員会は年間20mSvを許容し、日本政府へ何らの提言を言わないのでしょうか?
政治的な見解は言わないとの回答でしたが、政治的では無く、純粋な科学的・医学的・人道的な見解を出すべきと考えますが・・・如何でしょうか?

回答7:ご示唆をありがとうございます。UNSCEARの議長ならびに多くのメンバーには、グローバー氏をはじめとする人権保護のために活動されている方々に深い尊敬の念を抱いています。
実際にUNSCEARを代表するメンバーはグローバー氏と対話し、人権保護のためにUNSCEARが有する科学的情報が必要なら喜んで差し出す旨お伝えしています。
ただ、UNSCEARの責務はあくまでも放射線の線源と影響に関する科学的評価を行うことであり、この定めに厳格に従うことがUNSCEARの独立性や中立性を堅持することになると考えています。 ご理解のほどどうかよろしくお願いいたします。

【再質問】理解いたしましたが、国連科学委員会としてはバイアスをかけずに科学的な「真実」を 日本政府(内閣府、原子力規制庁・規制委員会、復興庁、厚労省、農林省、文科省等)及び福島県、福島医大、医師会、市町村、JA、そしてJAEA、原子力学会等への説明をお願いいたします。
そしてなんと言ってもマスメディアへの説明もお願いいたします。又できるだけ早急にお願いいたします。


質問8:以下のブログや講演会の内容(ICRPや国連科学委員会に対する批判)に対する見解を聞かせてください。

回答8:情報に感謝いたします。UNSCEARとしては、科学者の使命感に立って無償で誠実に義務を果たしてきたつもりでおりますが、その活動に対して不満や怒りを感じられる方々がいらっしゃるということは、UNSCEARの取り組む姿勢や発するメッセージに誤解を生む要因があったのだろうと思います。
つきましては、UNSCEARでは、Tさん(小生)他から聴かせて頂いた数々のご意見を真摯に受け止め、事故の影響に苦しんでおられる方々との対話を可能な限り続けていきたいと考えています。今後ともお力添えのほど、どうかよろしくお願い申し上げます。

【再質問】問題は日本政府、福島県、学会、医師会等の対応に今回の国連科学委員会の報告書をタテにしている事で、更なる不信感を抱いている事です。この問題を第一番に払拭する事が国連科学委員会の責務です。よろしくお願いいたします。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
国連科学委員会からの回答 人生二毛作の田舎暮らし/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる